濃縮還元、ストレートとは?果汁100ジュースでも体に悪い理由
果汁100%ジュースって他のジュースと比べて健康的なイメージがありますよね。
オレンジジュース
グレープフルーツジュース
アップルジュース
グレープジュース
ピーチジュース
パイナップルジュース
マンゴージュース
など様々な果汁100%ジュースがあります。
「果汁100%は、果物をそのままジュースにしているから健康に良いんじゃないの?」
って思う方もいると思います。
僕もそう思っていました。
ですが、果汁100%だからといって体に良い訳ではなく
体に悪い面もあるそうです。
今回は、その理由を説明します。
果汁100%ジュースの種類
果汁100%でも種類があり、同じ100%でも別物なのです。
普段意識してジュースの表示を見ていない人が多いと思うので
結構知らない人が多いと思います。
僕も最近知りました。
今からその2つの種類を説明していきます。
濃縮還元果汁100%
100%ジュースのほとんどが濃縮還元されているものです。
濃縮還元された果汁を使っているので
濃縮還元果汁100%という名前です。
濃縮還元とは
濃縮還元とは言葉の通りに濃縮して還元することです。
ですが、これだけの説明では意味が分からないので詳しく説明します。
果物から搾り取った果汁を何らかの方法で水分を抜きます。。(濃縮)
こうして残ったものを国内に輸送し
ジュースを作る際に水分を加えて元の状態に戻す。(還元)
濃縮=水分を抜く
還元=水分を加える
これが濃縮還元です。
Wikipediaさんの濃縮還元の説明↓
濃縮還元は一般にオレンジジュースなどの果汁を含む飲料に使用される。この場合一度搾り取った果汁の水分を何らかの方法で飛ばした後、再び水分を加えるものである。これは運搬の際に物資の総容積を減らし輸送コストを大幅に押し下げるために必要とされるもので、例えば海上輸送ではジュース専用のタンカーで、陸上ではやはり専用のタンクローリーやタンクコンテナで輸送される。
濃縮果汁を還元する場合には、食品加工工場で水を加えて攪拌するなどして元の果汁の濃度に戻したり、あるいは清涼飲料水の原料として、製造中の清涼飲料水に加えたりする。この場合の水は飲料水として安全であることが絶対条件となるが、多くの場合では工場の安全基準を満たした地下水や取水場から安全に処理され水道で引き込まれたものが利用されている。
濃縮の種類
沸騰濃縮
果汁を加熱して水分を蒸発させて濃縮する方法。
風味が落ちてしまう問題があります。
凍結濃縮
果汁を冷凍させ、冷凍させる過程で水分と物質が分かれていき物質の濃度を高め濃縮する方法。
真空濃縮
低温下で真空状態にして水分を蒸発させて濃縮する方法。
膜濃縮
膜を用いてろ過させて濃縮する方法。
超音波霧化分離
超音波を果汁に照射し霧化させます。
霧になるものと霧にならないものに分離させる濃縮方法。
なぜ濃縮するのか?
体積を減らしコストを減らすためです。
たくさんの商品を作り、出荷する企業は大量の原材料を必要とします。
その原材料のの元になる果物を
濃縮還元すると体積が約6分の1になるので輸送費も6分の1に減らすことができます。
濃縮還元しなければ6倍のコストがかかっているので企業にとってはとても大きな費用削減になりますよね。
果汁100%のジュースのほとんどは濃縮還元されたものです。
なので濃縮還元のジュースは、比較的安価なものが多いです。
濃縮還元のデメリット
コストが抑えられるというメリットもありますが逆にデメリットもあります。
デメリットは、大きく2つあります。
一つ目は、香りです。
濃縮還元をすることによって香りがなくなってしまいます。
香りは美味しいと思わせるために香りはとても大切です。
なので失われた香りを取り戻すために香料を使っています。
2つ目は、栄養面です。
濃縮する際に加熱などをして水分を蒸発させるので
酵素、ビタミン、食物繊維などが本来と比べて減少してしまいます。
野菜ジュースでは、1日分の野菜の栄養が摂取できると書いてある商品もありますが
実際はそれを下回る量の栄養しか含まれていないこともあるそうです。
ストレート果汁100%
実は、濃縮還元ではない果汁100%のジュースもあります。
それはストレート果汁100%ジュースです。
ストレート果汁とは
ストレート果汁は、果物から搾ったそのままの濃縮していない果汁です。
濃縮還元していないので、果実そのままに近い風味を味わえるジュースができます。
自宅で果物を絞って作る、手作りジュースも「ストレート」という事になります。
ですが、製造する際にコストがかかるため
ストレート果汁100%ジュースは濃縮還元果汁100%と比べ、値段が2倍以上するものが多いです。
それだけ貴重なジュースです。
ストレート果汁のデメリット
質は、濃縮還元よりストレートの方が高いと思います。
なので、デメリットは値段が高いというところだけです。
100%ジュースが体に悪いと言われている理由
体に悪いと言われている理由はいろいろありますが、
今回は二つの理由を紹介します。
農薬が入っている!?
日本では収穫後に農薬を使用することはないです。
収穫したら果物用、ジュースなどの加工用に選別し、選別されたジュース用の果物は水洗いしてから使用されます。
しかし
海外では、果物を収穫した後に農薬を使用(ポストハーベスト)している国もあります。
そして日本の様に選別せずに、収穫した果物に最初に殺菌剤を吹きかけて次に白カビを殺す防カビ剤入りのワックスを吹きかけ最後に緑カビを殺すための防カビ剤を使用してようやく最後に果物用、ジュース用に選別されます。
なので、こうして作られるジュースには農薬が含まれているものが完成してしまいます。
とくに柑橘系のジュースには、ポストハーベスト農薬が含まれていることが多いです。
使用されている農薬は、基準値以下なので身体へ悪影響を及ぼすことはないと言われていますが、
ジュースを飲めば飲むほど農薬も摂取することになるので必ずしも安全とは言い切れないと思います。
これは濃縮還元果汁に使われることが多い原材料なので
ストレート果汁の場合はあまり心配はいらないと思います。
逆に濃縮還元のジュースには注意が必要かもしれません。
砂糖が悪い
果汁100%ジュースだとしても味を良くしたりするために塩や砂糖が加えられている場合もあります。
理由は濃縮還元されているので、味が劣化してしまっているからです。
もし、塩や砂糖が使用されている場合は「加糖」という表記をすることが義務付けられています。
しかし、「加糖」でなくても十分に体に悪い理由があります。
オレンジ、林檎、パイナップル、オレンジ、グレープ、マンゴー、グレープフルーツ
などがジュースになる事が多いですが
例えば、オレンジ一つ食べるとしたら噛んで味わって飲み込むという動作をします。
逆にオレンジジュースの場合は、噛むという動作がなくすぐに飲み込んでしまいます。
固体であるオレンジと液体であるオレンジジュースを比べると
オレンジジュースの方が圧倒的に少ない時間で飲み終わってしまいます。
オレンジと比べると満腹感も少ないので飲みすぎてしまうこともあります。
こうして大量の砂糖を摂取してしてしまうことがあります。
そして固体と比べて液体であるジュースは、
食物繊維が少ないため短時間で栄養が吸収されます。
これは、一気に砂糖を摂取していることになるので肝臓にとても負担がかかります。
そして血糖値が急激に上がるため、糖尿病のリスクが高まります。
これ以外にも砂糖は体に悪い影響を与えることがあります。
↓砂糖について詳しくはこの記事にまとめました。↓
体に悪い食べ物たち
ジュースよりも体に悪いと噂のある食べ物たちを紹介します。
↓それでもアイスが好き!!
↓ポテトチップスは、悪魔の食べ物
↓たまに食べるくらいならセーフかな?
↓コンビニ弁当楽だけど……
まとめ
いかがでしたか?
濃縮還元果汁100%ジュース
- 安価
- 香りが失われるので香料を使用している
- 「加糖」の場合もある
- 栄養素が失われがち
- 農薬の危険性あり
ストレート果汁100%ジュース
- 高価
- 果物そのままに近い風味
- 安心
共通して言えることは、飲みすぎると吸収が早いから体に負担がかかってしまう
という事です。
ジュースは、健康のために飲むというよりおいしいから飲む人が多いと思います。
ジュースは、嗜好品ですね。
少し飲む程度じゃ、健康に害を与えることはほとんどないので
くれぐれも飲みすぎには気を付けてください。